STAFF BLOG

コーヒー

サードウェーブ系コーヒーって何?コーヒー流行の歴史を知ろう!

こんにちは、藤井です。

今朝yahooニュースをみていたら、

牛乳1瓶千円!それでも売れる理由「そもそも牛乳は贅沢品」

という記事がありました。

 

牛乳は必ず冷蔵庫に2本以上入っている藤井なので、

「牛乳が720mlで1,000円以上するだと。。。飲んでみたい!」

という興味から記事を読んでいたのですが、

なるほど、牧場主の牛乳作りに対しての”信念・こだわり”と言うものが、

牛乳は工業製品じゃない

という言葉通り、効率化、工業化が進んでいる牧場経営と一線を画し、

そのようなものを求める消費者の心を掴んでいるんだなと。

 

人にとっておいしくて健康にいい牛乳は、幸せな牛から搾れる

自然放牧を貫く「なかほら牧場」さんに関する面白い記事でした。

 

 

この1,000円牛乳ですが、実は私自身そんなにびっくりするような話ではないと感じています。

というのも、コーヒーについても同じようなことが起こっているからです。

 

少し前の話になりますが、

大手コーヒーチェーンのスターバックスさんで、

1杯2,000円のコーヒーが販売され大きな話題となりました。

「0が一つ多いでしょ!」

という反応も多かったと思いますが、これは、希少品種であるパナマゲイシャを使ったコーヒーのため、

あのような価格になったのです。

 

前回のブログで書いたとおり、最近は高品質で特徴あるスペシャリティーコーヒーが流行しています。

コーヒーのサードウェーブの到来と言われていますね。

過去ブログ:【今さら聞けない!】スペシャリティコーヒーって何?美味しいの?

 

 

工業化が進みインスタントコーヒーが一般家庭に普及した。

スターバックス等の大手コーヒーチェーンの席巻。

そして、スペシャリティコーヒーの流行。

今日はコーヒー業界のこれまでの大きな流れをご紹介したいと思います。

 

コーヒー流行の歴史を簡単に振り返る

コーヒーのファーストウェーブ(第一の波)

アメリカ

コーヒーの最初の波、流行は19世紀〜1960年頃にアメリカで起こりました。

コーヒーの大量生産、流通が発展した時代です。

 

それまで、コーヒーは長期保存するのが難しく、地方で作られ地方で消費されるのが主流でしたが、

2つの発明により、コーヒーが都市部まで流通するようになり、大量に消費されるようになりました。

  • 真空パックの発明
  • インスタントコーヒーの発明

 

真空パックの発明によりコーヒー豆の長期保管が可能になり、

アメリカの大都市であるサンフランシスコやニューヨークへ流通させることが可能となりました。

 

また、インスタントコーヒーの発明が、コーヒーの爆発的消費につながりました

実はこのインスタントコーヒーを発明した人は、、、

 

日本人なんです!

その名も、加藤サルトリ博士

 

加藤博士は液体のコーヒーを真空蒸発缶に入れて水分を取り除いて粉末にする「真空乾燥法」に成功し、

インスタントコーヒーを発明しました。

簡単に手早く、専用の機械も必要ないインスタントコーヒーは消費者に好まれ、

その後、みなさんもご存知のNestle社がインスタントコーヒーで大ヒットして、

大量のインスタントコーヒーが市場に出回りました。

 

この時のコーヒーは、簡単に言うと「安かろう、まずかろう」です。

浅煎りコーヒー豆の粗挽きでアメリカンコーヒーがインスタントコーヒーとして家庭で多く飲まれていました。

世界初の家庭用ドリップマシーンが生まれたのもこの時期です。

 

 

コーヒーのセカンドウェーブ(第二の波)

スターバックス

コーヒーの第二の流行は1960-90年代と言われています。

爆発的に普及したコーヒーですが、前述したとおり、「安かろう、まずかろう」なので、

世の中的に「美味しいコーヒーを飲みたい」という流れになってきます。

 

そこで、ファーストウェーブに反発するかのように深煎りで細挽きのコーヒーに人気が出始めます。

深煎りで細挽き。。。エスプレッソですね。

この時期の大きなポイントとしては3つ。

  • スターバックスを始めとしたシアトル系コーヒーの誕生
  • エスプレッソをベースとしたラテ等ミルクアレンジが人気
  • サードプレイスの流行

 

今では誰もが知っているスターバックスコーヒー。セカンドウェーブの象徴とも言われています。

1971年に誕生したスターバックスは、エスプレッソにミルクを注ぐカフェラテを武器に世界を席巻しました。

苦いブラックコーヒーにスチームしたミルクやフレーバーを加えることで、

コーヒーは誰にでも親しまれる飲み物へと進化しました。

 

サードプレイス」という概念が生まれたのもこの時期です。

サードプレイス(3つ目の場所)とは、

自宅、学校や職場、とは隔離された居心地のいい場所のこと。

カフェでまったり過ごす。カフェで友人と楽しく過ごす。

このようなライフスタイルが確立されたのがセカンドウェーブです。

 

今や当たり前になっていますが、カフェで無料Wifiが提供されたのも、

サードプレイスとしていかにお客さんに来てもらうか

といったことが関係しているんです。

 

ファーストウェーブは自宅でコーヒー。

セカンドウェーブは大手カフェチェーン店でコーヒー。

続いて第三の波です。

 

 

コーヒーのサードウェーブ(第三の波)

コーヒー

コーヒーのサードウェーブは2000年頃からアメリカで起こりました。

セカンドウェーブで大手カフェチェーンが増え、昔に比べてコーヒーの品質が上がりましたが、

未だ工業的に大量生産された豆を、機械によって抽出している状態でした。

 

コーヒー豆そのものに注目し、もっと美味しいコーヒーが飲めるのではないか。

そこから生まれたのがサードウェーブです。

 

サードウェーブは、

コーヒー豆の産地を重視し、豆の個性を最大限に引き出す淹れ方を追求する新しいコーヒーカルチャーだとも言えます。

日本でも、サードウェーブ系コーヒーの代表とも言えるブルーボトルコーヒーの上陸で話題になりました。

大きなポイントとしては

  • ブレンドではなくシングルオリジン(なかでもスペシャリティコーヒー)
  • 注目は”居場所”から”コーヒーそのもの”へ
  • エスプレッソマシンからハンドドリップ
  • 深煎りから浅煎りへ

 

セカンドウェーブまでは、コーヒー豆のブレンドが主役。

しかしサードウェーブは前述したとおり産地を重視するので、

産地や銘柄、さらにはどこの農園で栽培したかなどまで明確にしています。

単1種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」が主役となりました。

その中でも高い評価のものがスペシャリティコーヒーとして流行しています。

 

また、それぞれのコーヒーに対してこだわった抽出方法を提供するお店も登場し、
多くはハンドドリップによってお客様に出すスタイルもサードウェーブの特徴ですね。

そのため、かねてからハンドドリップでじっくりと抽出する日本の文化「喫茶店」も脚光を浴びています。

 

そして、豆そのものの味を楽しむということで、

深煎りよりもあまり火を通さない浅煎りが中心になっています。

 

サードウェーブ系コーヒーの多くは、

大手チェーン店のような広々としたゆったりできる店内ではなく、

少しのテーブル席にカウンターがあるくらいの広さ。

店内に焙煎機が置いてあったりしますね。

 

サードウェーブを代表する企業として、以下がBIG3と言われています。

Intelligentsia Coffee & Tea
Counter Culture Coffee
Stumptown Coffee Roaster

これら3社は生産国への投資を積極的に行い、インフラを整備するとともにコーヒーの品質向上、各農園の生活水準の向上に努め、

サードウェーブを生み出すきっかけを創り上げたと言われています。

それまで生産国はコーヒーを栽培・収穫していますが、その完成されたコーヒーを飲んだことがない人が大半だったのです。

 

 

以上がサードウェーブまでのコーヒー流行の流れとなります。

当たり前に飲んでいるコーヒー。

そのコーヒーそのものの品質に着目し、ワインのように産地や農園毎の違いを楽しむ。

これがサードウェーブです。

 

フォースウェーブ(第四の波)は何だろう?

コーヒー

タイトルとして書いてみましたが、これはまだわかっていません(笑)

流行ですからね。どうなるのか。

ここからは私の単なる想像なのでさらっと流してください(笑)

 

 

最近ちょこちょこ目にするのが、

◯◯ ✕ 本格コーヒー

です。

 

美容室 ✕ コーヒー

ネイルサロン ✕ コーヒー

アパレルショップ ✕ コーヒー

自転車ショップ ✕ コーヒー

サードウェーブの流れを受けて、ハンドドリップでどこでも手軽に美味しいコーヒーを楽しむことができるようになりました。

サードウェーブでコーヒーそのものに注目が集まったので、

フォースウェーブではそのコーヒーをどこで提供するかが流行のきかっけになるかもしれません。

 

ちなみに当店は、

卓球 ✕ コーヒー

です。

これは都内、まだ当店だけだと自負しております(笑)

 

 

また、シングルオリジンからの反発が起き、ブレンド回帰という噂も聞いたことがあります。

そのお店でしか飲めない、高品質で特別なブレンド。

セカンドウェーブのブレンドとは比較にならないほど高品質なブレンドが、第四の波になる可能性もあります。

 

さらに、ファーストウェーブ以降、カフェや自家焙煎コーヒー店で飲むコーヒーの品質は上がっていますが、

それと比較して家庭で飲むコーヒーが大きく進化しているとは言えないかもしれません。

家庭で楽しむコーヒーというのがキーになるかも。今ではインターネットでなんでも手に入りますからね。

いずれにせよ、消費者としては選択肢が増え、かつその品質が上がっているコーヒー。

これからますます楽しみです。

 

 

コーヒー流行の歴史についてのまとめ

 

  • ファーストウェーブは19世紀。家庭に普及したインスタントコーヒー。
  • セカンドウェーブは1960年から。シアトル系コーヒーと言われるエスプレッソやラテ。
  • サードウェーブは2000年頃から。スペシャリティコーヒーと小規模コーヒースタンド。

それでは良いコーヒーライフを。

関連記事

  1. カフェ
  2. ナイスカットミル

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP