こんにちは、藤井です。
みなさま、昨日、新鮮な豆がロースターさんより届きました!
ロースター、焙煎士のことですね。
生豆から焙煎作業をしてくれる人、会社のことです。
昨日届いたのはエチオピア産の浅煎り、ブラジル産の中煎り、インドネシア産の深煎り。
そして、メキシコ産の深煎り(ディカフェ)。
当カフェにお越し頂くお客様に喜んで頂いていることの一つが、ディカフェを提供している点です。
以前、ブログで簡単にご紹介致しましたが、スターバックスさんで取り入れられ一気に認知度が広がったディカフェ。
いわゆるカフェインレスコーヒーです。
過去ブログ:江戸川橋卓球カフェで提供するディカフェ(decafe)
ディカフェは、特に妊娠中や授乳中の方など、カフェインを気にする方、摂取したくないけれど、
コーヒーを飲みたいという方には救世主ですよね。
ディカフェを注文される方とお話をしてみると、
「通常のコーヒーを飲むと頭痛や目眩がする。」
「コーヒーは好きだけど、飲むと調子が少し悪くなる。」
といった声を聞き、カフェイン摂取による影響とディカフェの価値を感じています。
かたや、私、藤井ですが、
おそらくカフェインに鈍感です(笑)
コーヒーを飲んで眠れなくなるとかエナジードリンクを飲んで覚醒するといったことを実感したことはありません。
いや、実際そうなっているけど自分自身気付いてないだけかも。
むしろ、今日は夜遅くなるからコーヒーを飲めば大丈夫!大丈夫だ!という風に自分に言い聞かせているくらいです。
結果、ぐっすり寝てしまいますが(笑)
くらいの鈍感さです。
カフェインってよく耳にする言葉だけでど実際どんな効果があるんだろう?
コーヒーからカフェインを抜いたディカフェってどのようにつくるの?(次回予定)
というわけで、今日はコーヒーとカフェインについて書いていきたいと思います。
コーヒーの成分「カフェイン」について知ろう
カフェインの歴史(テインという名前になっていたかも)
カフェインは1820年頃にドイツの化学者フリードリヒ・フェルナンド・ルンゲさんにより
世界で初めてコーヒーから取り出され、命名されました。
尚、ルンゲさんにコーヒーの研究を勧めたのは、文豪・化学者・コーヒー好きで知られるゲーテだと言われています。
また、1827年には、M・オードリーさんがお茶から「テイン」という物質を発見しましたが、
その後、このテインがカフェインと全く同じ物質であることが判明したことから、
カフェインという名前に統一されました。テインの発見が早ければ、今頃はテインと呼んでいたかもしれません。
カフェインの作用
カフェインの主な作用は、以下5つと言われています。
- 中枢神経を興奮させることによる覚醒作用
- 脳細動脈収縮作用
- 利尿作用
- 胃酸分泌促進作用
- 皮下脂肪燃焼作用
少し難しい言葉が並んでいますね。
簡単にカフェインを摂取することでどのような効果があるかを説明します。
眠気がなくなる
脳が疲弊するとアデノシンという物質が生まれ、これがタンパク質と結合することで眠気を催します。
しかし、カフェインはこのアデノシンと似ている構造なので、アデノシンの働きを邪魔することで、
眠気がなくなるというわけです。
勉強や仕事で眠くならないようにコーヒーを飲む、コーヒーを飲むと眠れなくなるというのは
ここからきているんですね。
眠気は覚めるけど、不眠症の原因にもなり得るということです。
また、カフェインは脳内の報酬系と言われる神経にも作用し気分を少し上げるような効果もあるようです。
偏頭痛に効果がある
脳の血管の収縮作用があるため、脳の血管内径が拡大して引き起こる偏頭痛を抑える効果があります。
市販の頭痛薬にはカフェインが含まれていたりしますよ。
ただ、カフェインの効果が切れると血管は再度拡大するため、頭痛が戻ってしまいます。
めまいや貧血を引き起こす可能性がある
カフェインは鉄分の吸収を阻害するとも言われており、その結果貧血を引き起こす可能性があります。
どうゆうことかというと、
まずは貧血のメカニズムを簡単に。
血液中のヘモグロビン(体内に酸素を運搬する役割)が不足
↓
体内に酸素をうまく運ぶことができず、体内が酸欠状態になる。
↓
酸欠状態を回避するために身体が大量の血液を流す
↓
めまい、たちくらみ、動悸、失神を引き起こす
貧血は血液のヘモグロビン不足が原因です。
実はこのヘモグロビンの生成に不可欠なのが鉄分。
カフェイン摂取によって貧血が起こる可能性があるといのはここからきています。
脂肪燃焼効果を助ける
以前ブログでご紹介させて頂きましたが、カフェインが中枢神経を刺激することで、
アドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、脂肪の分解を進めます。
過去ブログ:ダイエットの季節!コーヒーが脂肪燃焼効果を助ける?
胃があれる
胃酸分泌促進作用があるため、空腹時にカフェインを摂取すると、胃酸が分泌され胃が荒れることがあります。
コーヒーを飲みすぎると「胃がもたれるな〜」「空腹感がなくなるな〜」というのはここからきています。
以上、簡単にカフェインの効果について代表的なものをまとめてみました。
この他にも様々な研究・実験がなされていて、
集中力や記憶力を高める効果
女性ホルモンの分泌を高める効果
運動のパフォーマンスや持久力を高める効果
などもあります。
カフェインの安全性
上記の通り、カフェインの効果は良い面も悪い面もあります。
良い面の裏返しが悪い面だったりもしますね。
では、実際にカフェインの安全性はどうなのか。
簡単にまとめると、
安全だけど過剰摂取は避けましょう。
カフェインに限らずですね。摂りすぎはいけません。
アメリカ食品医薬品局(FDA)、欧州連合食品科学委員会を含む世界140以上の規制当局によって
食品への適量使用の安全性が認められています。
適量とは、コーヒーでいうと成人で3〜5杯程度です。
そして冒頭のように、「藤井はカフェインに鈍感」といったカフェインの感受性には個人差があるため、
もしカフェイン摂取で不調になった場合は摂取を控えたほうがいいですね。
感受性は妊娠によっても変化するため、妊娠中も控えることが推奨されています。
3時間に17mg/kg以上のカフェインを摂取すると、急性症状が発症すると言われているため、
過剰摂取は注意が必要です。
私は83kgなので3時間で1,411mgのカフェインをとってはいけないということになります。
子供の場合は身体が小さいことから、お子様のカフェインの摂取には十分気をつけましょう。
尚、カフェインは体内に蓄積されることなく3〜4時間で排出されます。
ということは、カフェイン効果の継続時間は3〜4時間。
また、吸収速度については口から服用後45分程度で100%が吸収されるため、
効果を実感するのが比較的早いです。
上記の通り、カフェイン自体が悪というわけではなく、
自分の身体や状態と上手に付き合うことで良い効果を受けることができるんですね。
様々な飲み物のカフェイン含有量
カフェインは過剰摂取することなく適量を摂取することが大切です。
主な飲料のカフェイン含有量をいかに纏めてみました。
主な飲み物(150ml) | カフェイン含有量 |
ドリップコーヒー | 100-150mg |
エスプレッソコーヒー※1 | 250-300mg |
紅茶 | 50-80mg |
緑茶(玉露) | 180mg |
緑茶(煎茶) | 30mg |
ルイボスティー | 0mg |
コカ・コーラ | 10mg |
エナジードリンク | 40-60mg |
ココア | 30mg |
※1 エスプレッソも150mlで算出しています。
実際はカップ1杯30-40mlなので、70mg程度です。
冒頭紹介したテインが発見されたことから、お茶にもカフェインは含まれます。
覚醒作用を活用したエナジードリンクにも含まれていますね。
カフェインの適量は、成人で300mg-500mgだと言われています。
カフェインとの付き合い方、上記を是非参考にしてくださいね♪
今回はカフェインについてお話させて頂きました。
今日の話をまとめると。
まとめ
- カフェインには覚醒作用を中心とした良い面、悪い面様々な効果がある
- 安全性は世界各国で認められているが、過剰摂取はNG
- カフェインといえばコーヒーだが、コーヒー以外の飲料にも含まれている
- 自分に合った適量で、カフェインとよいお付き合いを
カフェインについて、少しでもお役に立てると幸いです。
次回はカフェインは摂取したくないけどコーヒーは飲みたい!と言う方にぴったりの
ディカフェ
についてお話したいと思います。
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